私のお買い物失敗パターン

 

これまで処分したり買い替えたり、人に譲ったりしてきた数々の品。

手元に残っていない時点で失敗した買い物の結果だとしっかりと受け止めています。

なぜそれらのものを使い切る、あるいは使いこなすことが出来なかったかを分析

してみるとそこにはひとつの共通点がありました。

それは、もったいなくて使えなかったということ。

購入までは慎重に選び、長く使えるか、質はどうか、飽きは来ないかなどいろいろ

と考えます。ですが選んだものが良すぎて今の自分の生活シーンに合わないという結果

を招いていました。

例えば紺のシンプルなジャケット。年齢的にプチプラで済ますのもどうかとちょっと

ハイクラスなブランドをいくつか見て回ってその中のひとつを選びました。

が、そのジャケットをほとんど着ないまま数年経ちました。良すぎて着るのに気後れす

るのです。

 

ワードローブの選び方のアドバイスに2、3万のジャケットを数着持つなら10万のジャ

ケット1着にしなさいみたいなのがあります。ある意味間違ってはいない考え方ですが

これは人によるな、と思います。私の場合は自分の年齢ならこれくらいのものは持って

いないとという変なこだわりが邪魔をして過剰な上質を求めていたのです。

そんなことを何度か経験してようやく気づいたのはそこそこ良ければいいということ。

たとえ10万でも1万でも気負わず使えるものが、自分にとっての良いものだと気付きま

した。

 

シンプルな暮らしを目指しものを厳選することはとてもいいことだと思いますが、そう

やって選んできたものに縛られては本末転倒です。あまり頑なにならず時には程々にと

どめておくことも大事だと思うようになりました。