私が見つけたこれからのおしゃれ

小さい頃から服が好きでした。母がおしゃれな人なのでその影響もあります。

中学・高校時代、Oive、mcシスターの世界にはまり自分もファッションの世界で

働きたいと思うようになりアパレルメーカーに就職しました。

私の生活の大半はおしゃれ中心で回っていました。周りにはおしゃれな同僚、憧れの素敵な先輩が

沢山いました。自分もそのレベルに後れを取らないよう精一杯努力してました。

常に人が身に付けているものをチェックして同じようなものを買ってみたりもしました。

実家暮らしだったのでお給料はほとんど服や靴やバッグに消えていきました。

なのにいつも不足感しかありませんでした。今思えばお金も時間もエネルギーの使い方も

相当勘違いしてました。でもその頃の経験は無駄じゃなかったと思います。

すごく恵まれた環境で本物の良いものにも沢山触れることが出来ました。今はネットから瞬時に

いろいろな情報にアクセス出来ますがそのネットをもってしてでも出来ない学びもありました。

そんな若い頃の苦い経験と、その後会社を退職して一時期フランスで生活した経験から自分らしさというものを

より意識するようになりました。

でもその「らしさ」が見つからず30代の終わりから40代を過ぎた頃、それまで着ていた服がしっくり来ない。

何を着ても似合ってないような気がしておしゃれの体力が失われたようで少し自信を無くしていました。

何を着ればよいのか答えを探していろんなことを試してみました。年齢よりもシックな服を着てみたり、ハイブ

ランドにも足を運んでみたり。でも結局高価なブランドもリッチな素材も解決はしてくれません。

そしてある時ふと気が付きました。私はやせ我慢しているのでは?20代、30代の頃の感覚で

同じようにこの先40代、50代を装うことはできないことをそろそろ自覚しなさいと。

似合っていても寛げない服にとらわれずもっと自分の感覚に素直に、身に着けていて心地良く

リラックスした気分になれる服が自分らしいおしゃれに繋がるのではないかと思うようになりました。

ここ最近あまり服は買わなくなりましたが、買うときはまず着心地の良さを優先してます。

似合うとかおしゃれとかはとりあえず横に置いといて。そうやって選んだ服は着る機会が増え

次はこれを合わせてみようとか1着の服からバリエーションを考えることが楽しくなりました。

いったんは億劫になりかけていたおしゃれが今また楽しくなり始めています。

余計なこだわりを捨てて身も心も軽やかに、これが今のところのわたしのおしゃれのモットーです。