普通で美しいもの

 

自分が理想としている条件にぴったりなものを見つけたとき「やった!」という

ワクワク感よりもこの頃はなぜだか「うんうん。」と静かにうなずく、そんな気持ちに

なります。この度「うんうん。」と納得できる理想のもをやっと購入することができま

した。それはただ水を飲むだけのコップ。

結婚当初自分でそろえたグラスはデュラレッックス。その後イッタラのカルティオに

チェンジするも、ある日ルクルーゼの鍋の蓋を落として一度に全部割ってしまう

という不幸に見舞われ次に辿り着いたのはシンプルに無印のグラス。家族には使いやす

く洗いやすいと好評でした。でも私はあのちょっとの曲線がいつになっても好きになれ

なかったのでした。その無印のグラスもひとつ、ふたつとひびが入ったりしてダメにし

てしまったのでそろそろ買い足さないとと思っていた矢先、とてつもなくシンプルなグ

ラスを梅田ルクア1100で見つけました。

 

『THE GLASS』

 

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 お店に足を運ぶたび見て触って考えてっていうのを1年ほど繰り返していました。

手にすると絶妙な形と大きさです。ラーメン屋さんとか、カレー屋さんでお冷をこんな

グラスで出してくれますよね。小さい時実家にもこんなグラスが何個かありました。

そんな普通のグラスなのですが手に持った時のなじみ方がなんだか違います。

その訳は某有名コーヒーチェーンのカップと同じ形、容量で作られているからかも

しれません。デザインやサイズにあえて万人のスタンダードを取り入れた結果、

これが「まさにグラス」といえるグラスになったのだそうです。

なんの変哲もない「コップ」と呼んでもいいくらいのシンプルな形。

しかしその凛とした佇まいはやはり「グラス」としての美しさ、尚且つシンプルゆえの

安心感を感じることができます。

おまけに耐熱で割れにくい。私のスタンダードとして長く愛用していくものの

ひとつになりそうです。