プロフィール

2011年に起こった震災の数か月後、様々な事情が重なり

私たち家族は10年間住んだ持ち家を手放し現在の住まいへ移住しました。

築うん十年の古いマンション、以前の一軒家より手狭ではありますが

交通の便は良く、興味をそそられるものやこともすぐ手に届く距離にある

今の暮らしは快適で気に入っています。

 

一軒家からスペースの限られるマンションへの引っ越し。

それまでのものの量やサイズは当然対応できません。

必然的に暮らし方を縮小せざるをえないわけでかなりの量の家財道具を

処分しましたが、その時私はなぜか家を手放す寂しさやものを処分するときの

もったいなさはあまり感じず、どこか清々しい心持ちでした。

転校を余儀なくされる子供たちには申し訳ないと思いつつ

新しい生活に対してワクワクとした気持ちさえ密かに抱いていました。

 

東北の震災で皆が見てしまったあの光景。

それまで当たり前にあったものが一瞬にして波にのまれ消えていきました。

あの時に私は何か気づいてしまったのかもしれません。

程なくして断捨離、ミニマムな暮らしが注目されそういったライフスタイルを

選択していく人たちに今注目が集まっています。

 

私がちょうど社会へ出たころから不況が始まりました。

きっとこの先何十年、今よりも景気が良くなることはないだろうと考えると

ミニマムな暮らし、必要以上にものを持たない生活を選択する人たちはもっと

増えていくように思います。

そして私自身も必要に迫られて一旦小さくした暮らしをさらに小さく

かつ豊かで快適なものに変えていきたいなと考えています。